開催趣旨

平成25年度日本生化学会関東支部例会開催趣旨

平成25年度の日本生化学会関東支部会例会は山梨大学甲府キャンパス(甲府市)で開催します。テーマは「生化学から生命科学へ」としました。

日本生化学会は大正14年に創立された歴史の古い学会ですが、今日でも基礎生命科学研究における生化学の重要性には変わりがありません。実際、生化学の領域で研究の基礎を身につけた多くの研究者が、現在は高次生命現象の解明に挑んで活躍中です。本年の例会では、その代表として東原和成先生(東京大学)に特別講演をお願いしました。「動物の行動や情動を操る化学感覚シグナル」とのタイトルでお話いただきます。

また、ミニシンポジウム「新時代のシグナル伝達研究」、平成24年度日本生化学会奨励賞受賞者2名による若手講演も企画しました。さらに多様な分野でご活躍中の会員、特に大学院生などの若手研究者に活発な議論をしていただくため、一般口演およびポスター発表も募集いたします。

関東支部会の例会は東京、神奈川、千葉を除いた各県を順番に巡りながら開催されていますが、山梨では今回が初の開催となります。懇親会では地元ワイナリー醸造のワインも楽しんでいただけるように準備を進めています。多くの参加者に足を運んでいただけますよう、世話人一同、お待ちしております。


特別講演

東原 和成(東京大学・農学生命科学研究科)
「動物の行動や情動を操る化学感覚シグナル」

ミニシンポジウム:新時代のシグナル伝達研究

井上 純一郎(東京大学・医科学研究所)
「ポリユビキチン化を介した転写因子NF-κB の活性制御機構と疾患発症への関与」
仁科 博史(東京医科歯科大学・難治疾患研究所)
「肝臓のサイズとがん発症を制御するHippo シグナル伝達系」
鯉沼 代造(東京大学・医学系研究科)
「ChIP-Seq が明らかにするTGF-β ファミリーシグナル調節機構の多様性とその意義」

平成24年度日本生化学会奨励賞受賞者による若手ジョイント講演

斉藤 貴志(理化学研究所)
「アルツハイマー病の治療・予防・診断法の確立を目指して」
野田 展生(微生物化学研究所)
「構造生物学と生化学から迫るオートファジーの分子機構」

世話人

代表宮澤 恵二(山梨大学医学部)
楠木 正巳(山梨大学生命環境学部)
平 敬宏(東邦大学医学部)
大塚 稔久(山梨大学医学部)